- HOME
- 医学界新聞プラス
- 医学界新聞プラス記事一覧
- 2026年
- 第37回「理学療法ジャーナル」賞
- リハ
医学界新聞プラス
第37回「理学療法ジャーナル」賞
取材記事
2026.06.11
第37回「理学療法ジャーナル」賞贈呈式が2026年4月18日,医学書院本社で開催された。本賞は,前年の1年間に『理学療法ジャーナル』誌に掲載された投稿論文の中から特に優秀な論文を編集委員会が顕彰し,理学療法士の研究活動を奨励するもの。2025年は10編が受賞対象となり,下記論文が準入賞に選ばれた。
【準入賞】和田治,他:スマートフォンアプリを用いた患者教育が人工膝関節置換術術前の手術期待に与える影響(第59巻第1号,報告)
【準入賞】大塚真倫,他:膝関節屈曲可動域120°獲得するための人工膝関節全置換術術後早期膝関節屈曲可動域のカットオフ値の検討(第59巻第2号,報告)
和田氏らの論文は,人工膝関節置換術(knee arthroplasty:KA)施行患者を対象に,スマートフォンアプリケーション(以下,アプリ)を用いた患者教育が術前の手術期待に与える影響を明らかにすることをめざしたもの。対象者をIT教育群(アプリでの教育+通常の教育)と通常教育群(通常の教育のみ)に分け,手術1か月前と手術前日に手術期待値を評価した結果,アプリを用いた術前教育は手術期待の適正化に有効である可能性を示した。アプリを活用した術前教育という新たなアプローチの具体的な効果を示した点で,臨床現場への波及効果の高さが評価された。さらに本研究の成果は,患者の期待値の適正化を通じて術後満足度や治療アウトカムの改善につながる可能性を示唆しており,今後の理学療法の発展に寄与する重要な知見であることも受賞理由として挙げられた。
同じく準入賞の大塚氏らの論文は,人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)患者が退院時に膝関節屈曲可動域(以下,可動域)120°以上を獲得するための術後の目標可動域を検証したもの。結果,TKA 症例が退院時に可動域120°以上を獲得するためのカットオフ値は術前120°,術後3日で95°,術後7日で105°,術後14,21日で115°であること,また可動域不良例においては120°獲得症例は29.5%と少なくなるものの,同様のカットオフ値であり,予測能も高いことが明らかになった。本研究は,TKA後における可動域の回復過程に着目し,退院時に120°以上を獲得するための具体的な目標値を時期別に提示した点に大きな臨床的意義があり,臨床現場に直結する実用性と,再現可能性の高いデータに基づく信頼性が評価された。
『理学療法ジャーナル』誌では本年も,掲載された投稿論文から第38回「理学療法ジャーナル」賞を選定する。詳細は『理学療法ジャーナル』誌投稿規定を参照されたい。
タグキーワード
いま話題の記事
-
対談・座談会 2026.06.09
-
対談・座談会 2026.06.09
-
対談・座談会 2022.11.07
-
全学部の新入生3000人が学ぶ命の守り方
京大・救命救急講習12年の歩み取材記事 2026.06.09
-
対談・座談会 2026.06.09
最新の記事
-
対談・座談会 2026.06.09
-
対談・座談会 2026.06.09
-
対談・座談会 2026.06.09
-
全学部の新入生3000人が学ぶ命の守り方
京大・救命救急講習12年の歩み取材記事 2026.06.09
-
寄稿 2026.06.09
開く
医学書院IDの登録設定により、
更新通知をメールで受け取れます。



