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[第3回]予後予測を行うために文献の検索や使いかたに慣れておこう
『予後予測って結局どう勉強するのが正解なんですか?』より
連載 竹林崇
2026.02.02
予後予測って結局どう勉強するのが正解なんですか?
限られた時間の中で最適なリハビリテーションを対象者に届けるために,「予後予測」の視点はセラピストにとって欠かすことのできない実践知です。『予後予測って結局どう勉強するのが正解なんですか?』では,漫画や会話形式による導入から,臨床現場のエピソードも織り交ぜながらの解説が展開されることで,初学者でもスムーズに予後予測を学ぶことができます。予後予測について学んでみたいものの難しそうでなかなか食指が伸びない……という方におすすめできる一冊です。
「医学界新聞プラス」では,本書の3つのChapter「予後を予測する意味ってなんだろう?」「予後予測に関する統計用語が難しい」「予後予測を行うために文献の検索や使いかたに慣れておこう」より内容を一部ご紹介します。
Lesson 1 日本語の論文の探しかたが知りたい
最初は古典的な文献検索方法から一緒にやっていこうかな。
はい!
このあたりのことはいろいろな先生がやり尽くしているので、聞いたこともあるかもしれないけど、まずは日本の文献検索から始めていこうか。
日本以外に何かあるんですか?
三隈くん、世界は広いんだよ。日本の知見は一部にすぎないからね。だから、日本語、そして英語の論文も探して、読む方法を学ばないとね。
英語かぁぁぁぁぁぁ(涙)。
大丈夫、大丈夫。英語だってテクノロジーを使えばある程度できるからね。その話は後ほど…。じゃあ、最初は情報の検索の方法から始めていこう!
はい!
まず、情報がまとまっている媒体のことを話そうか。まず、参考にする文書のことを「文献」っていうの。そして、文献にも種類があって、大きく3つに分けることができる。
先輩が「ぶんけん」ってよくおっしゃっていたの、実は意味がわからず流してたんですが、そういうことだったんですね。
普段はなかなか聞かない言葉だもんね。文献の種類としては、図書、専門医学雑誌や論文、そして、インターネットやSNSからの情報に大別される(図1)。そして、それらを探すときは、それぞれ異なる検索方法を用いるの。
〔和田佳代子:文献・情報の種類を知っておこう.佐藤淑子,他(編):看護師のためのWeb検索・文献検索入門,p.7,医学書院,2013より改変〕
たしかに、本はGoogleやYahoo!、あるいはAmazonなどの販売サイトで検索することができるけど、論文を調べるときはそれらのサイトは使いにくいですね。
そう、最近は、GoogleやYahoo!などの一般検索サイトでも専門医学雑誌や論文の内容が検索結果にあがることも増えてきたわね。でも、やっぱり、専門的な文書は専門的な検索サイトで調べたほうが、取りこぼしなく調べられる可能性が高いと思う。
主任、では、専門的な検索サイトにはどのようなものがあるんですか?
日本のサイトなら医中誌WebやCiNii Articles、J-STAGEとかが有名かしら。あとは有料だから、もし契約していたらだけど、商業誌から直接文献をダウンロードできるメディカルオンラインや、医書.jpとかも有名ね。
私も知らないものがあります。結構たくさんあるんですね。
そうね、最近は論文も電子化が進んでいるから、こういったサービスも種類が増えているみたい。さて、では、有名どころの医中誌Webと、それから一般的にもよく目にするJ-STAGEについて具体的な使いかたを紹介するね。解説 医中誌Web以外のデータベースも使ってみよう
医中誌Webは日本で最も使用されているデータベースのひとつですが、所属している組織(養成校、大学病院、一部の病院など)が契約していない場合、個人で契約しなければなりません。大学や大学病院に付属する図書館が近くにあれば、使用することも可能ですが、そういった施設が近くにない場合は個人で有料にて契約をしなければなりません。そこで、医中誌Webが使用できない場合の代替のデータベースを用いた文献検索方法もいくつか紹介しておきます。
1 J-STAGE(Japan Science and Technology Information Aggregator, Electronic)
J-STAGEは、日本国内の学術文献を無料で提供している電子ジャーナルプラットフォームです。日本学術振興会(JSPS)が運営しており、医学分野だけでなく、工学、農学、社会科学、人文科学など、幅広い分野の学術論文や学会発表を網羅しています。J-STAGEは、日本国内で発表された最新の研究にアクセスできるプラットフォームであり、特に日本語で書かれた論文にアクセスするのに適しています。
J-STAGEの最大の特徴は、オープンアクセス形式で提供されている文献が多いことです。多くの学術雑誌がJ-STAGEを通じて無料で公開されているため、日本の研究者にとって非常に有用なリソースとなっています。また、学会の発表資料やポスターなども多数収録されており、国内外の研究者が日本の学術研究に簡単にアクセスできるようになっています。
1──使用方法
❶アクセス方法
J-STAGEは、J-STAGEの公式サイトから無料でアクセスできます。ログインは必要なく、誰でも利用可能です。サイトは日本語と英語の両方に対応しており、言語の切り替えも容易です。
❷検索機能
トップページの検索バー(図11)に、キーワードや論文タイトル、著者名、出版年などを入力して検索を開始します。日本語の検索に対応しているため、日本語での文献を探すのに適しています。たとえば、「脳卒中 リハビリテーション 上肢」といったキーワードで検索すると、日本の医学者が発表した脳卒中治療に関する論文が簡単に見つかります。
(解説の続きは書籍をご覧ください)
予後予測って結局どう勉強するのが正解なんですか?
「予後予測」を通して学びを深める。臨床への自信につながる。
<内容紹介>
限られた時間の中で、最適なリハビリテーションを対象者に届けるために──療法士にとって「予後予測」の視点は、欠かすことのできない実践知といえる。本書は、漫画や会話形式による導入から、臨床現場のエピソードも織り交ぜつつ解説を施すことで、初学者もスムーズに学びが深まる構成に。著者の前著『 臨床5年目までに知っておきたい予後予測の考えかた』と併せて読むことで、予後予測の理解と活用の幅を広げることができる。
目次はこちらから
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