連載
他者理解を促すためのブックガイド(終了)
ケアを行うに当たって,自身とは異なる内面世界を生きる患者=他者を少しでも理解しようと努めることは,大切なアティチュードです。とは言え,他者を理解することも,そうした姿勢を維持することも,なかなか難しいのが実際のところ。本連載で紹介する書籍や物語作品は,他者理解に臨む上でのヒントを与えてくれるはずです。気になる作品を見つけたら,ぜひ手に取ってみてください。
小川 公代(おがわ・きみよ)氏 上智大学外国語学部 英語学科 教授
1995年英ケンブリッジ大卒。英グラスゴー大Ph.D. in English Literature。2007年より現職。著書に『ケアの倫理とエンパワメント』(講談社)。
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[第12回] 中村哲医師の「武器なき戦」
2023.09.25
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[第11回] アンネの靴
2023.08.28
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[第10回] 映画『怪物』の語りの構造――『フランケンシュタイン』を手がかりに
2023.07.31
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[第9回] クロノス的時間とカイロス的時間
2023.06.26
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[第8回] 中井久夫のヒュブリス撃退法
2023.05.29
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[第7回] パク・チャヌク『別れる決心』②――ヒッチコックと「分人」について
2023.04.24
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[第6回] パク・チャヌク『別れる決心』①――“他者”のステレオタイプを揺さぶる
2023.03.27
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[第5回] 音のないことばの世界『育児まんが日記 せかいはことば』
2023.02.27
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[第4回] 他者を理解することの困難――彩瀬まる『かんむり』
2023.01.23
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[第3回] 介護小説としてカフカ『変身』を読む
2022.12.12
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[第2回] “エンパシー”と映画『ファーザー』
2022.11.28
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[第1回] 他者の主観的経験〈クオリア〉を共有する
2022.10.31