医学界新聞プラス
[第3回]長軸像のキホン
アニメーションで学ぶ心エコー
連載 松永圭司
2024.11.27
第3回は長軸像について勉強していきます。今回の範囲は,研修医の先生が臨床で心エコーを当てる時を想定した内容になるので,前回よりは少し難しいかもしれません。難しいと感じた方は,第2回で紹介した短軸像の動画をしっかり理解してから,今回の動画を見ていただければ幸いです。
今回紹介したviewが理解できると,心電図判読で異常を疑った部位の正確な診断につなげられることや, 反対に心エコーでの壁運動異常をきっかけにわずかな心電図変化に気が付くこともあります。特にST上昇型心筋梗塞(ST-segment elevation myocardial infarction:STEMI)の部位推定では役に立つことでしょう。
心電図検査と心エコー検査がお互いに助け合うという点で,臨床的に重要な内容の一つだと思いますので,そのあたりの魅力についても意識しながら動画を見ていただけたらうれしいです。
・心尖部左室長軸断面(心尖部三腔断面)でどの角度で心臓を見ているのかイメージできますか?
・心尖部二腔断面,心尖部三腔断面,心尖部四腔断面で,それぞれ“見えない構造物”をイメージできますか?
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松永 圭司(まつなが・けいじ)氏 香川大学医学部附属病院抗加齢血管内科 助教
京大薬学部製薬化学科(当時)を1999年に卒業し薬剤師免許を取得後,2002年に香川大医学部医学科へ入学する。08年に卒業後,同大病院にて初期研修に励み,循環器内科医の道へ。香川県立白鳥病院循環器内科等を経て,20年より現職。香川県内の多職種連携をめざす「かがわ心不全療養指導士ネットワーク」や,香川大医学部の学生を対象とした循環器疾患啓発サークルである「Kagawa Cardiac Community」の設立に携わる。学生時代に苦手としていた解剖学を猛勉強し,心電図・心エコーの判読に生かす方法を日々模索している。日本不整脈心電学会が実施する心電図検定で2023年に心電図マイスター取得。
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