医学界新聞プラス
[第2回]短軸像のキホン
アニメーションで学ぶ心エコー
連載 松永圭司
2024.10.23
第1回では,心エコー図検査を理解するために重要な「解剖のイメージ」に関して説明しました。第2回ではいよいよ心エコー図の断面について解説していきます。
これまで研修医の先生方に教えてきた経験から想像するに,「まずはイメージしやすいviewから覚える」という点が心エコー図を読み解くための近道だと考えています。そのため今回は,「短軸像」の中でもイメージしやすいviewだけをまず取り上げました。今回の範囲をKagawa Cardiac Communityの学生さんに教えた印象では大動脈弁レベルの理解が難しそうでしたので,そのあたりを理解しやすくなるよう特に重点的に動画を作りこんでいます。
実は,これらのviewはST上昇型心筋梗塞の部位推定,心室期外収縮の起源推定などの心電図判読の際にも役に立つと個人的には考えています。動画を一度視聴しただけでの理解は難しいかもしれませんが,心エコー図と心電図の両方の勉強になると思って動画を視聴してもらえるとうれしいです。
・大動脈と肺動脈の位置関係を心エコー図でイメージできますか?
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松永 圭司(まつなが・けいじ)氏 香川大学医学部附属病院抗加齢血管内科 助教
京大薬学部製薬化学科(当時)を1999年に卒業し薬剤師免許を取得後,2002年に香川大医学部医学科へ入学する。08年に卒業後,同大病院にて初期研修に励み,循環器内科医の道へ。香川県立白鳥病院循環器内科等を経て,20年より現職。香川県内の多職種連携をめざす「かがわ心不全療養指導士ネットワーク」や,香川大医学部の学生を対象とした循環器疾患啓発サークルである「Kagawa Cardiac Community」の設立に携わる。学生時代に苦手としていた解剖学を猛勉強し,心電図・心エコーの判読に生かす方法を日々模索している。日本不整脈心電学会が実施する心電図検定で2023年に心電図マイスター取得。
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