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『医師による医師のためのChatGPT入門2——臨床現場ががらりと変わる生成AI実践術』より

連載 大塚篤司

2024.12.11

好評を博した『医師による医師のためのChatGPT入門——臨床がはかどる魔法のプロンプト』に続く,待望の第2弾が登場! 
前作以降の生成AIの加速度的な進歩を踏まえたうえで,今作『医師による医師のためのChatGPT入門 2——臨床現場ががらりと変わる生成AI実践術』ではChatGPTはもとより,Gemini,Claudeを中心に日常業務での最新の活用方法を解説します。PoeやNoLangなどの次世代AIの数々も紹介しており,生成AIの現在をやさしく楽しく理解できます。

「医学界新聞プラス」では本書のうち,「画像で読み取った表をエクセルで作り直す」,「NotebookLMを使って専門医試験対策を行う」,「ChatGPT, Gemini, Claudeなどすべての生成AIの回答を比べる(Poeの使いかた)」,「NoLangを使って医学教育用のショート動画を作成する」の内容を,全4回でご紹介します​​​​​​。

ChatGPT,Gemini,Claudeなどすべての生成AIの回答を比べる(Poeの使いかた)

今日は生成AI大集合のプラットフォームをサクッと教えましょう Example Image
Example Imageはい! よろしくお願いします!
知る人ぞ知る,Poe(ポー)です Example Image
Example Image名前がユニークですね!(笑)
Poeのすごいところは,あらゆる生成AIをお試しで使えるところ.たとえば,これまで紹介したChatGPT,Gemini,Claudeの有料版も,回数制限はあるものの無料で使えます Example Image
Example Imageわー,それは便利かも!
答えが比較できるのも便利だと思う.たとえば,「医療における生成AIの今後を予想してください」というプロンプトに対してGPT-4oは以下のような回答になる Example Image
Example Image プロンプト
医療における生成AIの今後を予想してください.
プロンプトp16_ChatGPT.PNGChatGPT-4o Poe
医療における生成AIの今後の展望については,いくつかの重要なポイントが考えられます.

1.診断支援
生成AIは,患者データや画像診断を分析し,医師に診断の補助情報を提供する能力が向上するでしょう.これにより,特に初期段階の病気の早期発見が期待されます.
2.パーソナライズド医療
患者の遺伝情報や生活習慣を基にした個別化医療の提供が可能になります.生成AIは,治療プランを個々の患者に最適化する手助けをします.
3.医療コンテンツの生成
医療情報の自動生成や要約,翻訳を行うことで,医療従事者や患者がアクセスしやすい形で情報を提供します.
4.バーチャルヘルスアシスタント
患者の質問に答えたり,症状をモニタリングしたりするAIアシスタントが普及するでしょう.日常的な健康管理がより効率的になります.
5.創薬の加速
AIは新薬の開発プロセスを効率化し,新しい治療法の発見を促進します.データ分析を通じて,候補化合物の特定や臨床試験のデザインが改善されます.
6.倫理的・法的課題
AIの利用には倫理的および法的な課題も伴います.データのプライバシー保護やAIの意思決定の透明性が求められます.

これらの進展により,医療はより効率的で効果的になると期待されますが,適切な規制と倫理的配慮が重要です.
これを他の生成AIで比較することができるんだ.「比較する」をクリックしてもいいし,ホーム画面に戻って別の生成AIを選んだっていい Example Image
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Example Image プロンプト
医療における生成AIの今後を予想してください.
Claude画像.pngClaude-3.5-Sonnet Poe
医療における生成AIの今後については,非常に興味深い展開が予想されます.以下に主な点をまとめました:
 
  • 1.診断支援:
    画像診断や症状分析において,AIが医師の診断を補助する役割が拡大すると考えられます.特にレアケースの識別や早期発見に貢献する可能性があります.
  • 2.個別化医療:
    患者の遺伝情報やライフスタイルデータを分析し,個々に最適な治療法を提案するAIシステムの発展が期待されます.
  • 3.創薬:
    新薬開発プロセスの効率化や,既存薬の新たな用途発見にAIが活用されると予想されます.
  • 4.医療記録管理:
    膨大な医療データを効率的に管理し,必要な情報を瞬時に抽出・分析するAIシステムの普及が進むでしょう.
  • 5.遠隔医療:
    AIを活用した遠隔診断や治療モニタリングシステムの発展が見込まれます.
  • 6.医療教育:
    AIを用いたシミュレーションや個別化された学習プログラムが,医療従事者の教育に活用されるでしょう.
  • 7.予防医学:
    健康データの分析により,疾病リスクを予測し,個別化された予防策を提案するAIシステムの開発が進むと考えられます.
  • 8.倫理的課題:
    AIの判断の透明性や,個人情報保護などの倫理的問題への対応が重要な課題となるでしょう.

  • これらの展開により,医療の質の向上や効率化が期待される一方で,AI依存のリスクや人間の医療従事者との役割分担など,新たな課題も生じると予想されます.

    さらに詳しい情報や特定の分野についての展開をお知りになりたい場合は,お申し付けください.
     
Example Image生成AI同士の回答を同じサイトで比較できるのは便利ですね!
Poeを使って,自分の好みに合う生成AIを選んで課金するのもありだと思う Example Image
Example ImagePoeそのものに課金してすべて使ってみてもいいですよね
それも確かにありですね Example Image
ここがポイント!
さまざまな生成AIを無料で使ってみたいならPoeがお勧め.


 

Example Imageおーつか先生のプロンプト

医療における生成AIの今後を予想してください.


 

 

最新・最良の生成AIをフル活用して、日常臨床の質を向上させよう

<内容紹介>好評を博した『医師による医師のためのChatGPT入門——臨床がはかどる魔法のプロンプト』の第2弾。前作以降の生成AIの加速度的な進歩を踏まえたうえで、今作ではChatGPTはもとより、Gemini、Claudeを中心に日常業務での最新の活用方法を解説する。また、PoeやNoLangなどの次世代AIの数々も紹介。前作同様、おーつか先生から大学院生・花咲アイさんへのレクチャー形式で展開。生成AIの現在をやさしく楽しく理解できる。

目次はこちらから


 

< 前作はこちら! >​​

 

ChatGPTを使いこなせば、あなたの臨床がもっと楽に。もっと効率よく。

<内容紹介>ChatGPTの登場後、難しそうと敬遠する医師がいる一方、日常業務を効率化し生産性を上げている医師もいる。本書は、ChatGPTに苦手意識のある医師や研修医に向けて、ChatGPTを中心とした生成AIの基本的な使い方から日常業務での活用法に至るまで具体例とともに解説する。おーつか先生から研修医・花咲アイさんへのレクチャー形式で展開。コピペでそのまま使える、著者秘伝のプロンプトを集めたWeb付録付。

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