医学界新聞

2018.04.09



過去最多9024人が医師の第一歩
第112回医師国家試験合格者発表


 第112回医師国家試験(2月10~11日実施)の合格者が3月19日,厚労省より発表された。受験者数1万10人(前年比392人増)に対し,合格者数は過去最多の9024人(同491人増),合格率は90.1%だった。女性受験者数は3325人(同75人増)となり,合格者数の男女比は女性が34.0%。

試験日程変更を想定し対策実施

 第112回医師国家試験では,出題数,試験日程などに変更があった。出題数は必修問題以外の一般問題が100題減って計500題から400題に。試験日程は3日間から2日間に短縮して実施された。

 発表会場となった厚労省・講堂(東京都千代田区)には,14時の発表前から受験者,学校関係者らが集まった。発表後は,受験番号をスマートフォンで撮影したり,友人と喜びを分かち合ったりする姿が見られた。取材に応じた都内の男子学生は,問題数や試験日程の変更について「日数が減ったので,気負わずに臨んだ。1日に解かなければならない問題数は増えるので,模擬試験の段階から量に慣れるようにした」と試験対策を振り返った。将来は循環器内科を志望していると話し,「臨床実習で経験した検査値・治療薬の選択から,診療の奥深さに興味を持った。臨床研修に一生懸命取り組みたい」と抱負を語った。

写真 合格発表の模様
14時に受験番号の確認を始める受験者ら(東京,厚労省)。

◆学校別合格者状況は厚労省ウェブサイトを参照

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