医学界新聞

連載

2013.03.18

PHOTO LETTER

09:鉛中毒に苦しむナイジェリアの子どもたち

武力紛争,天災,貧困など
苦境に立つ人々に医療を提供する国境なき医師団。
その活動地域は,世界70か国にも及ぶ。
このコーナーでは,各地域から届いた活動の便りを紹介する。

文・写真=国境なき医師団日本


3015号よりつづく

国境なき医師団(MSF)は,ナイジェリアのザムファラ州で2010年に鉛中毒が確認されて以来,被害者の治療に当たっている。子どもの急性鉛中毒は食欲減退,嘔吐,精神遅滞,行動障害,腎不全などを引き起こし,脳に深刻な損傷を与えて死に至ることも。MSFは2013年1月までに2500人余りの子どもを治療。汚染が深刻なバゲガ村での浄化作業もようやく開始され,MSFは浄化が可能な乾季中の作業完了を訴えている。

つづく

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