医学界新聞

2010.02.22

第9回大佛次郎論壇賞に広井良典氏

贈呈式のもよう
　第9回大佛次郎論壇賞贈呈式が1月28日，帝国ホテル（東京都千代田区）にて開催された。朝日新聞社主催の同賞は評論・小説・ノンフィクションなどジャンルにかかわらず優れた散文作品に贈られる。今回は『コミュニティを問いなおす』（ちくま新書）において，経済成長が望めない時代におけるコミュニティの在り方を，福祉やケアを含めて専門領域を自在に横断して探った広井良典氏（千葉大）が受賞した。

　広井氏は『病院』誌の編集委員を務めるともに，「シリーズ ケアをひらく」最初の書となった『ケア学――越境するケアへ』（2000年）の著者。

　受賞者あいさつで，氏は商店街やそこで働く人について具体的に考えることと哲学的なテーマがつながった喜びを語るとともに，今後もマージナル（境界的）な立ち位置から領域横断的な構想を呈示していきたいと抱負を述べた。

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