拝啓 朝ズバッ! みのもんた様
連載
2007.07.23
| 看護のアジェンダ | |
| 看護・医療界の“いま”を見つめ直し,読み解き, 未来に向けたアジェンダ(検討課題)を提示します。 | |
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井部俊子 聖路加看護大学学長 |
(前回よりつづく)
日曜日を除く毎朝5時台から,キャスターとして心身を整えてカメラの前に立つ,そのことに敬意を表しています。その日のニュースの最初に,みのさんが何をとりあげるのか,どんな口調で語るのかを見て,次に一般紙とスポーツ紙の一面記事の紹介を聴いてチャンネルを変えるのが,私の朝の通常コースです。
6月中旬に頻回にとりあげられた「コムスン」はもうまったく触れられなくなり,6月下旬のニュースは,年金問題とミートホープ社が中心となっていますね。
少しさかのぼって,私は6月11日と12日の朝のコムスン問題,正確に言うと介護サービス事業に関するみのさんの認識のありようについて意見を述べたいと思います。相手は“みのさん”としていますが,“マスコミ”と置きかえてもよいと思います。
6月11日朝,グッドウィルグループの折口会長が「朝ズバッ!」に生出演しました。その際みのさんは声をはりあげて,「もうけてはいかん」「お客さまなどと言うのはけしからん」というようなことを何度か言いました。
その翌日,火曜日のコメンテーターとして出演している浅野史郎さんが,「みのさん,もうけてはいけないということはないのです。株式会社を入れることを2000年に決めているのですから」「チェック機能は大切です」「お客さまの選択なのです」などとコメントされました。
ここで,二つのことが論点として浮上します。まず,介護サービス事業はもうけてはいけないのかということです(この場合,「もうける」とはどういうことを指しているのかがはっきりしていませんが,事業として存続していくには一定の収益が必要であることは明白です)。二つ目は,介護サービスの利用者は「お客さま」ではないのかということです(介護をサービスという財と考えると,クライエント“顧客”という視点が出てくるものと考えます)。介護サービス事業がビジネスとして成立しなければ,介護保険制度が持続可能な制度にならないと考えます。
私が,折口会長のか細い応答の中で,みのさんに注目してほしかったことがあります。彼は,おむつ交換の際に陰部洗浄と記載したり,ヘルパーが送迎の際,病院の玄関先で迎える人がいないため外来診療科まで高齢者を送り届けたりすると不正請求だと指摘されると言いました。私は折口会長が,具体的なサービスメニューに言及したことと,「陰部洗浄...
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