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[第8回]レイアウトを保持したまま翻訳! 論文読解の新しい仲間:Readable
面倒なタスクは任せてしまえ! Gen AI時代のタイパ・コスパ論文執筆術
連載 中島誉也
2024.12.20
前回までは論文読解支援ツールとしてNotebookLMやChatGPT,ClaudeといったGen AIの活用法を紹介してきました。しかし,これらのツールは入力された情報の「理解」と「解説」が主な機能です。今回は,少し異なるアプローチで論文読解を支援してくれる「Readable」というツールをご紹介します。
なぜPDF翻訳に特化したツールが必要なのか
医学論文の多くは英語で書かれています。母国語でない言語で書かれた論文を読む際,DeepLやGoogle翻訳といった翻訳ツールの支援を受けることは今や当たり前になっています。しかし,これらの一般的な翻訳ツールには大きな課題がありました。それは「PDFのレイアウトが崩れてしまう」という点です。
特に医学論文では,2段組のレイアウトや,図表が本文中に配置されている形式が一般的です。従来の翻訳ツールでは,このような複雑なレイアウトを保持したまま翻訳することが困難でした。結果として,文章の流れが分断され,図表との対応関係が分かりにくくなるなど,読解の妨げとなっていたのです。
第6回,第7回では論文読解を支援するAIツールを紹介してきましたが,読者の中には自分で論文を読み込みながら確認をしていきたい方も多いのではないでしょうか。特に自分の研究と密接にかかわる先行研究の場合,AIに全てを任せるのではなく,自分自身の目で原文を確認することは必須の作業となります。
今回紹介するReadableは,そんな研究者の悩みを解決するツールです。原文の英語と日本語訳を同時に参照できるため,自分の目で確認しながら内容を理解することが容易になります。
シンプルなインターフェースで,PDFファイルをドラッグ&ドロップまたはファイル選択で簡単にアップロードできる。有料版であるReadable Pro を利用すれば,最大100ページ,サイズ50MBまでのPDFファイルに対応可能。
基本機能と特徴
先ほどご紹介したように,ReadableはPDFレイアウトの課題を解決した画期的なツールです。主な特徴は以下の3つです。
レイアウト保持機能:元のPDFの見た目を保持したまま翻訳が可能です。2段組の構成や図表の配置もそのまま維持されるため,論文の意図した情報の流れを損なうことなく読解できます。
原文・訳文の見開き表示:翻訳結果は,原文ページと訳文ページが見開きで表示されたPDFとして出力されます。これにより,訳文の正確性を随時確認し...
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中島 誉也(なかしま・たかや)氏 長崎大学病院麻酔科 修練医1年目
長崎大医学部医学科在籍時代から医療AIや臨床研究に興味を持ち,ベンチャー企業でのインターンや複数の臨床研究を手掛けてきた。2022年に同大を卒業。現在は麻酔・集中治療分野の大学院や国内外のデータベースを用いた臨床研究を行いつつ,麻酔科医として臨床業務にも携わっている。
X ID:@naka_takaya
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