医学界新聞

2019.10.28



第23回日本看護管理学会開催


前田樹海氏
 第23回日本看護管理学会学術集会(学術集会長=東京有明医療大・前田樹海氏)が8月23~24日,「看護管理の流儀――最適解への道程」をテーマに朱鷺メッセ(新潟市)で開催され,4000人を超える参加者が集った。本紙では,人工知能(AI)やIoT,ビッグデータを活用して医療現場の効率化を図り,医療者の負担軽減をめざす「AIホスピタル」を議論したシンポジウム「AIホスピタルによる看護業務イノベーション――看護職の働き方とマネジメントはどう変わるのか」(座長=前田氏)の模様を報告する。

AIは患者・医療者を支えるパートナー

 近年,総合病院では高齢化により増加するハイリスク重症患者への対応が求められている。その対策の一つとして,鶴嶋英夫氏(筑波大)は,入院患者の夜間の排尿や転倒・転落の予兆をウェアラブルのセンシング技術によって検知できるかを研究中だ。夜間歩行前の仰臥位での体動持続時間と離床時刻に着目した氏の検討では,15件中14件で夜間の患者行動を予測し得た。「ウェアラブルデバイスを用いた患者モニタリングは遠隔医療とも相性が良く,医療過疎地での応用にもつながる」と氏は今後の展望を述べた。

 看護分野へのAI導入によって,患者に対する「正確なリスク評価」と医療者の「効果的かつ効率的なケアの実現」が可能になると主張したのはNTT東日本関東病院看護部の中尾正寿氏。同院では

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