内科医こそが行う臨床研究とは(ACP日本支部年次総会2017開催)
2017.07.03
内科医こそが行う臨床研究とは
ACP日本支部年次総会2017の話題より
支部長講演を行う上野文昭氏 |
「臨床疫学の適時」が到来
“何よりも大切にすべきは,ただ生きることではなく,より良く生きることだ――”。最初に登壇した柴垣氏は,プラトン著『クリトン』の一節を引用した上で「現代の医療は,より良い生き方を与えているだろうか?」と問題提起を行った。特に複数の併存疾患を持つ高齢者において,RCT/SRに依拠するガイドラインの限界を指摘。臨床試験から得られるefficacy(効能)だけでなく,臨床現場のeffectiveness(効果)に関する情報を診療ガイドラインに組み込むためにも,臨床医が臨床研究のリテラシーを獲得する必要性を訴えた。
1980年代から始まった内科の臓器別細分化を経て,超高齢社会を迎えた今,内科ジェネラリズムの復興をめざす機運が高まっている。日本臨床疫学会代表理事とACP日本支部副支部長を務める福原俊一氏(京大)は,「...
この記事はログインすると全文を読むことができます。
医学書院IDをお持ちでない方は医学書院IDを取得(無料)ください。
いま話題の記事
-
医学界新聞プラス
[第1回]心エコーレポートの見方をざっくり教えてください
『循環器病棟の業務が全然わからないので、うし先生に聞いてみた。』より連載 2024.04.26
-
対談・座談会 2025.06.10
-
#SNS時代の医療機関サバイブ 鍵を握る広報戦略にどう向き合うべきか
鍵を握る広報戦略にどう向き合うべきか対談・座談会 2025.06.10
-
医学界新聞プラス
[第2回]アセトアミノフェン経口製剤(カロナールⓇ)は 空腹時に服薬することが可能か?
『医薬品情報のひきだし』より連載 2022.08.05
-
医学界新聞プラス
[第1回]ビタミンB1は救急外来でいつ,誰に,どれだけ投与するのか?
『救急外来,ここだけの話』より連載 2021.06.25
最新の記事
-
#SNS時代の医療機関サバイブ 鍵を握る広報戦略にどう向き合うべきか
鍵を握る広報戦略にどう向き合うべきか対談・座談会 2025.06.10
-
対談・座談会 2025.06.10
-
Sweet Memories
うまくいかない日々も,きっと未来につながっている寄稿 2025.06.10
-
寄稿 2025.06.10
-
複雑化する循環器疾患患者の精神的ケアに欠かせないサイコカーディオロジーの視点
寄稿 2025.06.10
開く
医学書院IDの登録設定により、
更新通知をメールで受け取れます。