症候から診断への思考プロセスを究める
内科診断学 第3版
書評
2016.09.12
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症候から診断への思考プロセスを究める
内科診断学 第3版
症候から診断への思考プロセスを丁寧に解説した内科診断学の定番テキストが,待望の改訂! そこで今回は,1年次に本書(第2版)を購入し,現在は臨床実習中の秋田大学医学部5年生の皆さんにお集まりいただき,『内科診断学』で学習していて良かった点,今回の改訂での変更点に対するご意見などをうかがってみました。
| 臨床実習中の秋田大学医学部5年生の皆さん。左から高尾さん,堤さん,丸藤さん,高橋さん,小笠原さん。 |
臨床医学を学ぶ,全学生向けの一冊
小笠原 正弥さん 秋田大では1年次から医療面接の試験があるのですが,本書を活用することで,症候からどのような疾患が挙げられるかを考える力を養うことができました。また,内科のあらゆる疾患が載っているので,臨床の教科書をほとんど持っていなかったころでも自分で学習することができ,“これ一冊あれば大丈夫だ”と感じました。4年次にOSCEに向け身体所見の取り方を勉強した際にも,どのような疾患・症候を疑って所見をとればよいかという部分まで説明されていたため,理解がより深まりました。
ひと通り臨床の勉強をした学生であれば通読してもよいし,分野別の書籍と併用して復習しても効果が高まると思います。臨床医学を学ぶ,全学生向けの一冊です。
学年が上がるとともに,別の発見がある
高尾 浩之さん 入学時は医学的な知識がほとんどない状態なので,発熱,倦怠感,不眠……というように,症候から学べるのは入口として良いと思います。ただ,症候だけではどうしても行き詰まるところがあります。ですから,学年が上がって臓器別についても学んだ後に本書を見返してみたら,また違う発見があって面白かったです。低学年時に全てを理解するのは無理だと思うので...
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