外来編(1)初診外来カルテの書き方(佐藤健太)
連載
2013.02.11
「型」が身につくカルテの書き方
【第8講】外来編(1) 初診外来カルテの書き方
佐藤 健太(北海道勤医協札幌病院内科)
(3010号よりつづく)
「型ができていない者が芝居をすると型なしになる。型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる」(by立川談志)。
本連載では,カルテ記載の「基本の型」と,シチュエーション別の「応用の型」を解説します。
カルテ記載例患者:54歳 女性 当院初診
S 咳がしつこい気がするので,レントゲンを撮ってほしい。先月亡くなった叔父の肺癌の初期症状と似ている。家計も厳しいが娘はまだ高校生で倒れるわけにはいかない。タバコも体に悪いとは思っている。(2)
既往歴:なし。3か月前の検診での胸部Xp正常と言われている。
O 全身状態:重篤感なく,すっと歩いて入室し会話内容も明確だが,不安げで思いつめた表情で話している。るいそうなし。(5)
A
P Dx)検診結果を取り寄せ,今後の症状経過もみて検査を相談。
|
(1)適切な対症療法よりも,不安を解消できる原因説明が必要と推測できる。
(2)患者中心のプロセス(PtC)。患者背景が見え,真の受診理由が見える。
(3)医師中心のプロセス(DrC)の現病歴(第2講参照)。疾患の診断に必須。
(4)既往歴・家族歴等の周辺情報は,本来は専用の記載欄に書き出したほうがよい。書式の穴埋めだけで済み短時間で書ける,毎回得た追加情報を書き足しやすい,参照したいときに長年蓄積した経過記録から探し出す手間がなく便利。
(5)全身状態ではDrCの重篤感と,PtCの雰囲気に関する情報も記載する。
(6)急性疾患による一過性の問題は,仮プロブレム。
(7)一時的な不安のため仮プロブレム。総合プロブレム方式では心理・社会的問題はプロブレム扱いしないが,外来患者の関心傾向やPCIの考え方からは健康管理上重要な問題点はすべて扱ったほうが良い。
(8)重要かつ継続的な問題...
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