医学界新聞

2009.09.07

住民も医師育成に取り組む


 地域と病院が協働で魅力ある臨床研修カリキュラムをつくり,若手医師に臨床研修先として選択してもらうことで,医師の地域への定着,地域医療の再生に取り組んでいる地域がある。

研修のようす(左が加賀谷宏基氏)
 千葉県の東金病院(院長=平井愛山氏)の臨床研修の特色のひとつは,「医師育成サポーターによるレジデント研修」だ。この研修は,研修医が医師育成サポーターに対して病気の予防法を説明したり,質問に答えたりする懇話会を通して,サポーターが研修医の話し方を評価し,研修医のコミュニケーション能力を育てようというもの。サポーターは,この研修を共催するNPO法人地域医療を育てる会(理事長=藤本晴枝氏)のメンバーだ。

 取材当日に研修を受けていたのは,卒後3年目研修医の加賀谷宏基氏。テーマは「体からの定期連絡:便が変だったら」で,10名ほどのサポーターが集まった。研修は,加賀谷氏の自己紹介と15分間の講話の...

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