医学界新聞


第25回日本臨床エンブリオロジスト学会の話題より

2020.02.10



基礎から臨床へ,生殖医療の現在地
第25回日本臨床エンブリオロジスト学会の話題より


青野展也大会長
 第25回日本臨床エンブリオロジスト学会学術大会(大会長=京野アートクリニック・青野展也氏)が1月12日,国際医療福祉大東京赤坂キャンパス(東京都港区)にて,「一緒に探そう! 未来のART」をテーマに開催された。本紙では,シンポジウム「未来のART」(座長=三宅医院・沖津摂氏,高橋ウイメンズクリニック・杉浦朝治氏)の模様を紹介する。

生殖補助医療(ART)を取り巻く現況を多角的にとらえる

 ラボの自動化やAIの応用によって変化しつつある胚培養士(以下,エンブリオロジスト)のこれからの働き方を示したのは西山輝紀氏(メルクバイオファーマ株式会社)。ラボの自動化やAIの台頭は,ワークフローの向上,人的要因に起因する質のバラつき等を減らすメリットをもたらす一方で,自動化したシステムの質管理を行えるのは人間しかいないため,新しい仕事を増やしてしまうデメリットも存在すると指摘した。これからのエンブリオロジストには,「新たに生み出される技術や成果を適正に評価するための情報収集能力が今以上に...

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