時には嘘も許してください 血圧計さん(鶴岡優子)
連載
2011.08.01
(前回からつづく)
在宅医療の現場にはいろいろな物語りが交錯している。患者を主人公に,同居家族や親戚,医療・介護スタッフ,近隣住民などが脇役となり,ザイタクは劇場になる。筆者もザイタク劇場の脇役のひとりであるが,往診鞄に特別な関心を持ち全国の医療機関を訪ね歩いている。往診鞄の中を覗き道具を見つめていると,道具(モノ)も何かを語っているようだ。今回の主役は「血圧計」さん。さあ,何と語っているのだろうか?
| 腕とデジタルと私 ご家庭ではデジタル血圧計が大活躍。上腕測定型がよく薦められますが,手首型にもよさがあり,冬の厚着や拘縮で腕が伸ばせなくても対応できます。今回の腕モデルは,在宅では珍しい日焼けしたぽっちゃりタイプ。 |
私はある診療所で使われているアネロイド血圧計です。皆は私を「デュラショックさん」と呼びます。商品名なのでしょうか? 自分でもよくわかりません。私がここに来た経緯は簡単で,主人が先輩医師から聞いてきたのです。「丈夫だし,軽いし,コレいいよ」。私は即購入され,開業の時からずっと一緒に働いてきました。どのお宅に訪問しても,どの患者さんにお会いしても,私はモクモクと仕事をします。
主人が私を往診鞄から取り出し,患者さんの腕に巻き付かせます。...
この記事はログインすると全文を読むことができます。
医学書院IDをお持ちでない方は医学書院IDを取得(無料)ください。
いま話題の記事
-
ピットフォールにハマらないER診療の勘どころ
[第22回] 高カリウム血症を制するための4つのMission連載 2024.03.11
-
VExUS:輸液耐性が注目される今だからこそ一歩先のPOCUSを
寄稿 2025.05.13
-
サルコペニアの予防・早期介入をめざして
AWGS2025が示す新基準と現場での実践アプローチ寄稿 2026.03.10
-
ピットフォールにハマらないER診療の勘どころ
[第3回] シリンジ1つで頻脈対応 魔法のようなPSVTマネジメント連載 2022.08.08
-
医学界新聞プラス
[第3回]メカニズムから学ぶ!過剰心音や心雑音を聴き分ける極意
Dr.いっしーの聴診レッスン連載 2026.06.05
最新の記事
-
対談・座談会 2026.06.09
-
対談・座談会 2026.06.09
-
対談・座談会 2026.06.09
-
全学部の新入生3000人が学ぶ命の守り方
京大・救命救急講習12年の歩み取材記事 2026.06.09
-
寄稿 2026.06.09
開く
医学書院IDの登録設定により、
更新通知をメールで受け取れます。