第2回日本整容脳神経外科研究会開催
2009.07.13
開閉創にも整容のこだわりを
第2回日本整容脳神経外科研究会開催
佐伯直勝会長 |
シンポジウム「開閉頭時の整容的工夫」(座長=阪市大・大畑建治氏,東北大・冨永悌二氏)では,創痕を残さず,整容に気を配った切開・縫合を行うための工夫が多数示された。
早坂典洋氏(千葉大)は,自家骨や人工骨での頭蓋形成の際,頭皮が拘縮してうまく閉創できない場合などに有用な局所皮弁術の1つであるScorningについて解説。これは帽状腱膜に筋状か格子状に切りこみを入れることで頭皮を伸展して縫合を容易にする方法で,切開1つあたり,約2mmの伸展が可能とのこと。脳神経外科医単独でも簡単にできるテクニックなので,ぜひ活用してほしいと推奨した。
閉頭に使用するチタンプレートの固定はセルフタップスクリューが主流だが,スクリューやプレート自体が浮いてしまう例が見受けられた。そこで名取良弘氏(飯塚病院)は,下穴を作製し溝を刻む一手間をかけることで,スクリュー,プレートともに浮き上がりが少なく,骨表面との距離を設計値に近づけられたことを報告した。下穴はプレートに付属の器具により数秒で作製できるので,術後のより整容的な仕上がりのために取り入れるべきだと語った。
太組一朗氏(日医大武蔵小杉病院)は,頭蓋形成手術後に起こったトラブルと,その解決の方式を示した。術後8年の経過で前頭部に自家骨とレジンで凹凸ができ,一部骨の露出もみられた症例を,自家骨を支持組織としてリン酸カルシウム骨ペーストで再形成した経験などを報告。治療によって患者がうつ様状態から回復したことから,“見た目”を整える重要性や,10年後の整容を考えた手術の必要性などを訴えた。上顔面の整容は脳神経外科の責任領域でもあることから,形成外科とも協力しつつ,整容に関する患者の精神的苦痛も解決してい...
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