第14回日本看護診断学会の話題から
2008.08.25
中範囲理論はなぜ必要なのか
第14回日本看護診断学会の話題から
第14回日本看護診断学会が7月5-6日,中木高夫会長(日赤看護大)のもと,パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された。今大会のテーマは「看護診断をささえる中範囲理論」。「看護プロブレムを見抜くためには,その背景にある理論を知る必要がある」と述べた会長講演のほか,中範囲理論に関する教育講演や,臨床での活用についてのシンポジウム,今回新しい試みとして導入されたケース相談など,多彩なプログラムが組まれた。本紙では,2000-02年の北米看護診断学会(NANDA)の理事長であり,中範囲理論の活用・普及などによりNANDAの改革を牽引してきたケイ・C・アーヴァント氏(テキサス大サンアントニオ校)による招聘講演2題のもようを報告する。
「看護実践のための知識の開発――中範囲理論と看護診断」では,“根拠に基づく実践”(EBP)と“実践に基づく根拠”(PBE),そして中範囲理論について,それぞれの関係性や役割が語られた。
アーヴァント氏はまず基本的な前提として,看護診断は普遍的に有効であるために,理論的中立でなけれ...
この記事はログインすると全文を読むことができます。
医学書院IDをお持ちでない方は医学書院IDを取得(無料)ください。
いま話題の記事
-
医学界新聞プラス
[第1回]心エコーレポートの見方をざっくり教えてください
『循環器病棟の業務が全然わからないので、うし先生に聞いてみた。』より連載 2024.04.26
-
医学界新聞プラス
[第3回]冠動脈造影でLADとLCX の区別がつきません……
『医学界新聞プラス 循環器病棟の業務が全然わからないので、うし先生に聞いてみた。』より連載 2024.05.10
-
医学界新聞プラス
[第1回]ビタミンB1は救急外来でいつ,誰に,どれだけ投与するのか?
『救急外来,ここだけの話』より連載 2021.06.25
-
医学界新聞プラス
[第2回]アセトアミノフェン経口製剤(カロナールⓇ)は 空腹時に服薬することが可能か?
『医薬品情報のひきだし』より連載 2022.08.05
-
対談・座談会 2025.03.11
最新の記事
-
対談・座談会 2025.04.08
-
対談・座談会 2025.04.08
-
腹痛診療アップデート
「急性腹症診療ガイドライン2025」をひもとく対談・座談会 2025.04.08
-
野木真将氏に聞く
国際水準の医師育成をめざす認証評価
ACGME-I認証を取得した亀田総合病院の歩みインタビュー 2025.04.08
-
能登半島地震による被災者の口腔への影響と,地域で連携した「食べる」支援の継続
寄稿 2025.04.08
開く
医学書院IDの登録設定により、
更新通知をメールで受け取れます。