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アニメーションで学ぶ心エコー

連載 松永圭司

2025.03.26

心肥大は,心臓の壁に圧力の負荷がかかることで壁が分厚くなる病態です。重要なポイントは,心臓が外側に拡大するのではなく,内側に肥厚するため,胸部X線検査では変化をとらえにくいことです。確実な検出には心エコー検査が必須であり,それ以前の段階では血圧測定や心電図など一般的な検査が心エコー検査時の手がかりとなります。

また大動脈弁狭窄症も同様に,心室には圧負荷がかかっている病態ですが,初期は心臓の壁が内側に向けて厚くなるため,胸部X線検査では拡大が認められないことや,弁膜症の影響で血圧が正常範囲のようにみえることもあります。このような場合には聴診(心雑音)などの古典的な身体所見が重要な手がかりとなります。

血圧,聴診,心電図などから病態を疑い心エコー検査につなげる,これが醍醐味ですので,ぜひそんなことを意識しながら今回の動画を見ていただければ幸...

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