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アニメーションで学ぶ心エコー

連載 松永圭司

2025.02.26

今回取り扱うのは左室駆出率(LVEF)です。右心機能や拡張能を直接反映していないなど,厳密には心臓の機能全てを代表しているわけではありませんが,多職種が連携して患者さんのケアに当たる際には必須の評価項目となっています。NYHA分類が心不全患者さんの自覚症状を医療従事者間で共有するための「共通言語」だとすれば,LVEFは心臓の機能を医療従事者間で共有するための「共通指標」と言えるでしょう。

特に近年では,HFrEF(駆出率の低下した心不全)やHFpEF(駆出率の保たれた心不全)など,LVEFに基づいた分類によって最適な治療方針が異なることが明らかになってきています。心エコー検査でのLVEF測定は非侵襲的で繰り返し評価が可能なため,その重要性は今後ますます高まるはずです。

今回はLVEF測定に当たっての実際のイメージをつかんでいただくことに重点を置いて動画...

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