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                            連載 松永圭司
2025.02.26
今回取り扱うのは左室駆出率(LVEF)です。右心機能や拡張能を直接反映していないなど,厳密には心臓の機能全てを代表しているわけではありませんが,多職種が連携して患者さんのケアに当たる際には必須の評価項目となっています。NYHA分類が心不全患者さんの自覚症状を医療従事者間で共有するための「共通言語」だとすれば,LVEFは心臓の機能を医療従事者間で共有するための「共通指標」と言えるでしょう。
特に近年では,HFrEF(駆出率の低下した心不全)やHFpEF(駆出率の保たれた心不全)など,LVEFに基づいた分類によって最適な治療方針が異なることが明らかになってきています。心エコー検査でのLVEF測定は非侵襲的で繰り返し評価が可能なため,その重要性は今後ますます高まるはずです。
今回はLVEF測定に当たっての...
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松永 圭司(まつなが・けいじ)氏 香川大学医学部附属病院抗加齢血管内科 助教
京大薬学部製薬化学科(当時)を1999年に卒業し薬剤師免許を取得後,2002年に香川大医学部医学科へ入学する。08年に卒業後,同大病院にて初期研修に励み,循環器内科医の道へ。香川県立白鳥病院循環器内科等を経て,20年より現職。香川県内の多職種連携をめざす「かがわ心不全療養指導士ネットワーク」や,香川大医学部の学生を対象とした循環器疾患啓発サークルである「Kagawa Cardiac Community」の設立に携わる。学生時代に苦手としていた解剖学を猛勉強し,心電図・心エコーの判読に生かす方法を日々模索している。日本不整脈心電学会が実施する心電図検定で2023年に心電図マイスター取得。
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