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アニメーションで学ぶ心エコー

連載 松永圭司

2025.04.23

最終回となる今回は,今まで勉強したことを実診療で活用するための知識の復習を兼ねた力試しの機会としました。これまで勉強してきた内容が,十分に臨床で活用できるということを感じていただければと思っています。動画で勉強した直後はわかったつもりでも曖昧な部分がきっとあることでしょう。そんな気づきを復習し,しっかりとした知識につなげるために活用していただけたらうれしいです。

今回の内容が理解できたら,ぜひ電子カルテ上で閲覧できる心エコーの所見に目を通してみてください。わかる部分が増えれば心エコー像を見るのが楽しみになるはずですし,「もっと他の内容も勉強したい!」というモチベーションにもつながる気がします。

わからなければ動画をcheck!
・「息が切れる」「疲れやすい」と訴える高齢患者さんを診察してみると,聴診で収縮期雑音を認め,BNP200 pg/mlでした。心エコーを当てたところ,IVSd:14 mm,LVPWd:14 mm,LVEF:60%です。患者さんがどのような状態かわかりますか?


 


 

わからなければ動画をcheck!
・肺エコーを当ててみたところ,胸膜を起点としたB-lineを多数認めました。また下大静脈径は23 mmで,鼻をすすっても21 mm程度であり,変動はありません。治療方針を立てられますか。


 

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香川大学医学部附属病院抗加齢血管内科 助教

京大薬学部製薬化学科(当時)を1999年に卒業し薬剤師免許を取得後,2002年に香川大医学部医学科へ入学する。08年に卒業後,同大病院にて初期研修に励み,循環器内科医の道へ。香川県立白鳥病院循環器内科等を経て,20年より現職。香川県内の多職種連携をめざす「かがわ心不全療養指導士ネットワーク」や,香川大医学部の学生を対象とした循環器疾患啓発サークルである「Kagawa Cardiac Community」の設立に携わる。学生時代に苦手としていた解剖学を猛勉強し,心電図・心エコーの判読に生かす方法を日々模索している。日本不整脈心電学会が実施する心電図検定で2023年に心電図マイスター取得。

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