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[第3回]自施設に合ったSNSを選ぼう(後編)
SNSで差をつけろ! 医療機関のための「新」広報戦略
連載 町田詩織
2024.10.18
前編となる第2回では日本国内で利用率の高い6大SNS(Instagram・X・TikTok ・YouTube・Facebook・LINE)を紹介しました。
後編では、これらを選ぶ際のポイントを紹介します。
SNS選びの3つの要素
SNS選びは,「ユーザー層」「投稿形式」「担当者の個性が表現しやすい場」の3つの要素を組み合わせて検討する必要があります。 それでは3つの要素,各々の中身を見ていきます。
1.ユーザー層
SNSは広くあらゆる世代に浸透したため,以前に比べて “若者だけのもの” という印象は薄らぎ,年代ごとの利用率の差は小さくなってきています(図1)。しかし,そうした中でもSNSによって主なユーザー層が異なります。届けたい情報に基づいて,その情報を収集したいユーザーがいるプラットフォームを選択しましょう。

情報を届けたい対象が10~20代であればTikTok,20~30代の場合はInstagramまたはX(旧Twitter),30~40代についてはFacebookを選べばユーザー層が合致しそうです。YouTubeとLINEはどの年代も利用率が高いことがわかります。
それでは集患に活用したい場合はどうでしょうか? 病院を利用される患者さんの多くが高齢者であることを考慮すると,例えばTikTokで生活習慣病の啓蒙をしても,現時点の利用率では対象者に届きにくいというのは容易に想像がつくと思います。しかしLINEならば60代以上の利用率が高いため,集患に活用しやすいかもしれません。
2.投稿形式
発信者が用意できる投稿形式によっても選ぶSNSは変わります。Xはテキストのみでも投稿可能なため,投稿のハードルは低くなります。Instagramはビジュアルコミュニケーションを基本とするため,写真や動画を用意する必要があります。TikTokやYouTubeも同様に動画の準備が求められます。
「動画の準備」というのはなかなか厄介な問題です。特にYouTubeは「投稿初回から挫折してしまう人が多い」と言われています。動画の制作には企画・脚本・撮影・編集と多くの手間と時間がかかり,テキストだけ,写真だけでも投稿できる他のSNSに比べると明らかにハードルが高いです。動画制作を外注するケースもありますが,相応の費用がかかり,予算という別の問題が発生します。
用意できない,あるいは準備に困難を伴う投稿形式を選んでしまうと,継続が難しくなります。アカウントを開始したものの,投稿がぱったり途絶えているSNSを見...
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