医学界新聞

Dr.セザキングのUSMLEセミナー

本邦随一,いや唯一の「USMLEコンサルタント」,Dr.セザキングがUSMLEの極意をピンポイント解説!

連載 瀬嵜 智之

2020.05.18



Dr. セザキングの
USMLEセミナー

本邦随一,いや唯一の「USMLEコンサルタント」,Dr.セザキングがUSMLEの極意をピンポイント解説!

[第3回(最終回)]STEP2 CS――最大の難関! その合格のポイントは!?

瀬嵜 智之(USMLEコンサルタント)


前回よりつづく

 いよいよ,USMLE最大の難関STEP2 CS(以下,CS)の攻略方法についてご紹介します。まず,CSに合格するためにはCIS,ICE,SEPという,3つの評価項目全てに合格しなければなりません。

CIS(Communication and Interpersonal Skills)

 一言で言えば「コミュ力」です。例えば,目を見て話せているか,あいさつをしているかなど,医師としての最低限のマナーを持ち合わせているかが評価されます。これまでCISで不合格となる方は少数でしたが,近年ではジェンダーへの配慮などが採点に組み込まれている可能性があり,今後の動向を注視する必要があるでしょう。

ICE(Integrated Clinical Encounter)

 僕の解釈では「ICE」=「診断能力」+「カルテ作成力」です。しかし,鑑別診断に必要な情報を得るためには模擬患者の英語を正確にリスニングする必要があるので,日本人にとっては「ICE」=「診断能力」+「カルテ作成力」+『リスニング力』です。ICEで不合格となる日本人は多く,高いレベルのリスニング力が求められます。

SEP(Spoken English Proficiency)

 SEPこそが日本人にとってCS受験で最大の障壁であり,近年,合格基準が高くなっているやっかいな存在なのです。僕の体感で言うと,日本人のCS合格率は3~4割という印象ですが,「対策方法の違い」によってかなり差が生まれます。私がオススメするのは「完璧な英語を完璧に暗記し,本番ではそのフレーズだけを完璧に近い発音で話し,アドリブは一切使わない」というセザキングメソッドです。

 それでは,この境地を目標に,段階を踏んで目標を達成していきましょう。

この記事はログインすると全文を読むことができます。
医学書院IDをお持ちでない方は医学書院IDを取得(無料)ください。

開く

医学書院IDの登録設定により、
更新通知をメールで受け取れます。

医学界新聞公式SNS

  • Facebook