医学界新聞

2018.10.08



情報伝達の改善でスムーズなケア移行を


 医療の進歩と高齢化に伴う疾病の慢性化・複雑化を背景に,医療・ケアの分業化と細分化が進んでいる。これに伴い,一人の患者に複数のサービス提供者,療養の場がかかわることが一般的になっている。こうした状況で情報伝達が不足した場合,患者の不利益につながると懸念される。例えば,入院中に変更された薬剤処方の情報がかかりつけ医に共有されず,不適切な処方が行われてしまう可能性などだ。

 病院内の多職種や病院外との連携をより安全かつ効率的なものにするために,情報伝達をどう行うべきか。日本プライマリ・ケア連合学会第16回秋季生涯教育セミナー(9月15~17日,大阪科学技術センター)で開催されたワークショップ「ケアの移行(Transition of care)の質を高める情報伝達――エビデンスに基づく病棟実務」(企画=獨協医大・本田優希氏,練馬光が丘病院・小坂鎮太郎氏,他)では,スムーズなケア移行のための情報伝達の在り方が議論された。

エビデンスに基づく病棟実務で

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