医学界新聞

2010.08.30

患者にかかわる専門職が一堂に会し,対等に提案し合う

聖路加国際病院ブレストセンター・病棟ミーティングより


山内英子ブレストセンター長
 聖路加国際病院ブレストセンターでは,病棟ミーティングを週に1回行っている。ミーティングには,乳腺外科医,精神科医,小児科医,乳腺外科外来看護師,病棟看護師,薬剤師,ソーシャルワーカー,栄養士,CLS,チャプレンなど,さまざまな職種が参加する。入院患者の中には,再発や転移で完治が難しい患者も少なくない。そのため,病状だけでなく,患者の精神状態や家族環境などを把握し,かかわりを持つことが重要なのだという。そこで,同センターでは乳がん患者にかかわるすべての職種が一堂に会して患者が抱える問題について検討することで,患者を包括的に支援する体制をとっている。実際にどのような議論がなされているのか,ミーティングを取材した。

 2人の子ども(20代,中学生)を持つ女性。転移性乳がんのため入院。病状が悪化してきたことから,まずは結婚記念日に当たる次回の外出を成功させるという目標が設定された。話

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