第18回日本心血管インターベンション治療学会学術集会の話題から
2009.08.10
第18回学術集会の話題から――――
タウンホールミーティング「DES開発における世界の中の日本――日本からの発信のために Part1 DESデバイスラグの現状を探る」[座長=医薬品医療機器総合機構(PMDA)・池田浩治氏,スタンフォード大・池野文昭氏]では,DES(薬剤溶出ステント)など医療機器の日本への導入に際し,欧米と比較して年単位のタイムラグが生じていることから,解消に向けた施策やデバイス認可の鍵となる臨床試験などについて,医師・企業・行政各々の立場から提言がなされた。
より早く,より新しい治療法を届けるために
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学会3日目のライブデモンストレーションの模様 |
企業サイドからはジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社より,韓国・中国・インド・オーストラリアにおけるDES承認要件の概要について調査報告があった。通常最も早く認可がおりるEUでのCEマークの取得は,4か国すべてで要件とされている。Local type testingは韓国と中国で必要とされ,自国での治験は,インドでは既に必須化,中国でも今後要求される方向とのことで,日本と同様,治験実施期間の短縮が今後の課題になると予想されるという。
医師の立場からは三氏が登壇。日野原知明氏(米国・セコイア病院)は,米国でもEUと比較してデバイスラグが問題化していることを指摘。理由として,臨床試験の前段階としての試験実施届の承認審査が厳格であり,さらに組織内の治験審査委員会からプロトコルの承認を受け,それに厳密に従って手技,患者を登録する...
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