医学界新聞


生命科学の時代に基本体系確立を

2007.08.27

 

生命科学の時代に基本体系確立を

第33回日本看護研究学会の話題から


 第33回日本看護研究学会が7月28-29日の両日,石井トク会長(日赤北海道看護大,前・岩手県立大)のもと,「生命科学時代における知と技とこころ」をメインテーマに盛岡市民文化ホール(盛岡市)にて開催された。本紙では,米本昌平氏(東大先端研)による教育講演「先端医療技術の進歩と未来」のもようを報告する。


 「21世紀は生命科学の時代」は枕詞のように用いられるが,その背景に何があるのか。21世紀が生命科学なら,20世紀は何の時代だったのだろうか。

 米本氏は「20世紀後半の科学技術を特徴づけたのは米ソ冷戦である」と指摘。冷戦解体によって自然科学の主流は物理学から生命科学へ,中でも人体研究に移ってきた。歴史上これほどまでに人...

この記事はログインすると全文を読むことができます。
医学書院IDをお持ちでない方は医学書院IDを取得(無料)ください。

開く

医学書院IDの登録設定により、
更新通知をメールで受け取れます。

医学界新聞公式SNS

  • Facebook