医学界新聞

2018.06.11



第1回足の構造と機能研究会開催


 第1回足の構造と機能研究会学術集会が5月13日,壇順司会長(帝京大)のもと森ノ宮医療大(大阪市)で開催された。本研究会は,足関節・足部のリハビリテーションにかかわる理学療法士らによって今年1月に発足し,初めての学術集会となった。

足部を知り,深め,極める

 シンポジウム「足部の構造と機能」(座長=aruck lab・疋田佳希氏)では,まず壇会長が登壇。踵骨下部に存在する踵部皮下組織が「たわみ,流動,滑走」という役割を担って踵接地期の衝撃を緩衝していることを解説した。続いて工藤慎太郎氏(森ノ宮医療大)は,1954年に提唱されたwindlass機構に関して,前足部の内転/外転を扁平足と健常足で比較し,扁平足で内転が強い傾向があるとわかったと話した。最後に秋吉直樹氏(おゆみの中央病院)は,サッカー選手に多い第5中足骨疲労骨折(Jones骨折)の原因を分析し,その予防策を提言した。

 閉会式では小林匠氏(北海道千歳リハビリテーション大)が,「足関節と足部のことだけを丸一日かけて,ここまで深く熱く議論できる研究会はこれまでなかった。この研究会はもっと面白くなると感じている」と本研究会のさらなる飛躍を誓って学術集会を締めくくった。

 学術集会は来年も同時期に開催予定。詳細は研究会ウェブサイトへ。

シンポジウムの様子

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