医学界新聞

2013.07.01

第24回「理学療法ジャーナル賞」


 第24回「理学療法ジャーナル賞」授賞式が,4月13日,医学書院本社にて行われた。本賞は,前年の1年間に『理学療法ジャーナル』誌に掲載された投稿論文の中から,特に優れた論文を編集委員会が顕彰し,理学療法士の研究活動を奨励するもの。2012年は,総投稿数102本のうち11本が受賞対象となり,下記の4論文が第24回「理学療法ジャーナル賞」に選ばれた。

入 賞】諸澄孝宜,他:内外側大腿骨後顆の厚さが人工膝関節全置換術後屈曲可動域に与える影響(第46巻7号掲載,原著)
準入賞】赤羽根良和,他:鵞足炎におけるトリガー筋の鑑別検査(第46巻2号掲載,報告)
奨励賞】田中武一,他:年齢層別にみた高齢者の歩行速度および歩行変動係数――地域在住高齢者270 名を対象とした横断研究(第46巻6号掲載,報告)
 岩田研二,他:在宅脳卒中片麻痺者の排泄動作自立者における下衣操作能力の検討(第46巻12号掲載,報告)

 入賞の諸澄氏らの論文は,人工膝関節全置換術後患者96名106膝に対して,大腿骨後顆の厚さが術後屈曲関節可動域に影響を与えるか否かの検証を行い,理学療法介入時の目標可動域予測に有意義であることが評価された。

 編集委員の横田一彦氏(東大リハビリテーション部)は,「いずれの論文も,臨床での気付きをもとに理論や仮説の構築・検証を行った価値あるもの。粘り強い取り組みにあらためて敬意を表し,日々の活動にますます励むことを期待したい」と講評を述べた。

 『理学療法ジャーナル』誌では本年も,掲載された投稿論文から第25回「理学療法ジャーナル賞」を選定する。詳細については『理学療法ジャーナル』誌投稿規定を参照されたい。

左から岩田氏,赤羽根氏,諸澄氏,田中氏

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