金原一郎記念医学医療振興財団
第74回認定証(第38回基礎医学医療研究助成金)贈呈式開催
取材記事
2023.10.30 週刊医学界新聞(通常号):第3539号より
金原一郎記念医学医療振興財団(理事長=上武大学長・澁谷正史氏)は,このほど「第38回基礎医学医療研究助成金」の交付対象者を選出(助成金額1775万円,30人)。10月12日,医学書院(東京都文京区)にて第74回認定証贈呈式が開催された。
開催に際し,金原優同財団業務執行理事(医学書院代表取締役会長)が,医学書院の創業者・金原一郎の遺志を継ぎ,基礎医学研究への資金援助と人材育成への助力を目的として1986年に設立された同財団の背景を紹介。選出された交付対象者をたたえ,「助成金を研究活動に有効活用し,医学の進歩に貢献してほしい」と激励の言葉を述べた。次に,本助成金の選考委員長も務める前出の澁谷氏は,「日々研究を行っていると失敗することもあるが,その失敗を考察することで新たな研究テーマが見つかることがある。それこそが研究の醍醐味であり,今後ますます研究活動に励んでほしい」と述べ,祝辞とした。
続いて,交付対象者を代表し,中野正博氏(理化学研究所生命医科学研究センター訪問研究員・助成対象「関節リウマチのB細胞シングルセル解析に基づく自己抗体産生機序の解明」)があいさつした。氏は初期研修医時代,全身性エリテマトーデスの症状が重篤なため妊娠中絶せざるを得なかった同い年の患者を担当したことを契機にリウマチ膠原病科の専攻医となるも,病態解明が進んでいないため最適な治療が提供できない課題に直面。現在は研究者として,シングルセル解析などの免疫細胞遺伝子発現解析による自己免疫疾患の病態解明に取り組んでいる。「日々たゆまず努力して,必ず良い研究成果を上げたい」と抱負を語った。
第38回基礎医学医療研究助成金交付対象者
| No. | 氏名 | 所属機関(略称) | 研究テーマ(和文) |
| 1 | 浅田 健 | 理研/がん探索医療研究チーム | ミトコンドリア情報を統合した肺がんアンメットニーズ症例の多層オミックス解析 |
| 2 | 阿部 洋典 | 熊大/発生研/染色体制御分野 | マウス精子形成における減数第一分裂の長さを規定する分子メカニズムの解明 |
| 3 | 金丸 佳織 | 東理大/創域理工/生命生物科学科 | 分泌型脂質代謝酵素の機能解析 |
| 4 | 河部 剛史 | 東北大院/医学/ 病理病態学講座 免疫学分野 |
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