インシデント報告で医師としての実力を養おう(遠山信幸)
インタビュー
2019.09.09
【interview】
インシデント報告で医師としての実力を養おう
遠山 信幸氏(自治医科大学附属さいたま医療センター副センター長/医療安全・渉外対策部長)に聞く
――インシデントを報告しやすい組織を作るために必要なことは何でしょうか。
遠山 報告システムの利便性を高めたり,報告すべきインシデントを定めたりするなどのシステム上の工夫がまず考えられます。当センターでは責任の所在によらず,「診療経過中に起きた患者さんにとっての不具合な事象」を全て報告してもらうようにしました。「起きたインシデントを報告するまでが診療行為の一環」との意識を持つことも大切です。
それ以上に大切にしているのは,インシデント報告にポジティブなイメージを持ってもらうことです。
――「インシデント報告」というと,始末書など負のイメージを持つ人が多いですね。
遠山 ええ。ですがインシデント報告は始末書ではありませんし,報告することで責められるべきものでもありません。特に研修医は失敗して当然です。むしろそれを糧にして成長するのです。インシデント...
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