医学界新聞

インタビュー

2017.08.21



【interview】

「プロフェッショナル・オートノミーを持って研修に挑んでほしい」
松原 謙二氏(日本専門医機構副理事長/日本医師会副会長)に聞く


関連記事

――新専門医制度に関して,研修医から日本専門医機構にはどういった質問が寄せられているでしょうか。

松原 皆さん開始時期を心配されていますね。「新整備指針(第二版)」と「運用細則」が理事会と社員総会で承認され準備が整いましたので,日本専門医機構としては本年10月に専攻医登録を開始し,来年2018年4月に制度として開始する意向です。

――10月の登録は“仮登録”になるかもしれないという話を聞きました。

松原 研修プログラムに問題があった場合,プログラム自体が削除される可能性があるという意味です。プログラム審査は一次と二次に分かれており,基本18領域は各学会が行う一次審査の後,都道府県協議会による確認と日本専門医機構による二次審査が行われます。一次審査が通ったプログラムは,多少の問題であれば修正での対応となる予定です。削除となるのは特段の理由がある場合に限ります。10月の専攻医募集開始時には二次審査も終わっていますので,基本的には正式な登録となる予定です。

 特に総合診療専門医研修プログラムは,十分に地域医療に配慮したプログラムを優先的に採用する予定です。整備基準でも「へき地・離島,被災地,医療資源の乏しい地域での1年以上の研修が望ましい」としました1)。...

この記事はログインすると全文を読むことができます。
医学書院IDをお持ちでない方は医学書院IDを取得(無料)ください。

開く

医学書院IDの登録設定により、
更新通知をメールで受け取れます。

医学界新聞公式SNS

  • Facebook