医学界新聞

2017.04.17



第15回姿勢と歩行研究会開催


講演する奈良勲氏
 第15回姿勢と歩行研究会が3月18日,吉田友英氏(東邦大医療センター佐倉病院難聴・めまい回復センター)を担当世話人に開催された(会場=興和株式会社・東京都中央区)。

 本紙では,奈良勲氏(金城大大学院)による特別講演「リハビリテーションにおける姿勢と歩行の概念――移動は動物を含む宇宙・地球・社会の命の源」の模様を報告する。

歩行は,体幹と脊柱の回旋,上肢の交互運動を基軸とした下肢の振り出しによって成り立つ

 歩行能力とADLや社会参加の相関は極めて高く,幼児期から高齢者までのライフスパンを通じて,関連領域で対処すべき重要な課題と言える。理学療法士として中枢神経疾患を中心に数多くの患者を診てきた奈良氏は,姿勢制御には三大要素である前庭・体性感覚・視覚だけでなく,中枢神経系,関節を含む筋機能,姿勢配列,欠損,痛みなどの要素が関与することを指摘。「骨格,臓器,器官などを個別に診る医学モデルと生活モデルの片方に偏らず,総体的システムとして診る・観ること...

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