医学界新聞

2017.03.27



第34回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会開催


前田耕太郎会長
 第34回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会・学術集会(会長=藤田保衛大・前田耕太郎氏)が2月17~18日,名古屋観光ホテル(名古屋市)にて,「思いを繋いで」をテーマに開催された。

 本紙では,「排尿自立指導料」が2016年度の診療報酬改定で保険収載されたことを受けて企画された教育セミナー「これから変わる排尿ケア!!――排尿自立指導の取り組み」(司会=名大大学院・後藤百万氏,JA長野厚生連小諸厚生総合病院・齋藤由香氏)の模様を紹介する。

排尿自立指導は,尿路感染を防止しADLを増進する

 超高齢社会を迎えている日本では日常生活自立支援にも力を注ぐ必要がある。排尿自立指導料の保険収載に尽力した一人である真田弘美氏(東大大学院)は,排尿自立指導による尿道留置カテーテルの早期抜去は,尿路感染を防止し,抗菌薬使用量減少に寄与するだけでなく,ADLの保持・増進,スムーズな在宅復帰にも貢献すると期待を示した。さらに,保険収載継続のためにエビデンスを蓄積していくことの重要性を強調。「排尿自立指導に関する診療の計画書」を適切に作成し,成功・失敗事例共に点数によってアウトカムを示し,評価すべきとの意見を表明した。

 コンチネンス医学講座の井川靖彦氏(東大大学院)は,尿道留置カテーテルの適...

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