医学界新聞

2016.04.11



ノーベル賞受賞の大村智氏が講演

第89回日本薬理学会の話題より


講演後に花束を贈呈される大村智氏
 2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智氏(北里大特別栄誉教授)が,3月9-11日に開催された第89回日本薬理学会年会(会長=北里大・石井邦雄氏,会場=横浜市・パシフィコ横浜)に登壇。プレナリーレクチャー「求めていなければ授からない――エバーメクチン物語」と題して講演を行った。

「実学の精神」が生んだ産学連携

 大村氏は,長年にわたる微生物由来生物活性物質の探索により約480種の新規化学物質を発見。そのうち26種が,医薬,動物薬,農薬,研究用試薬として実用化されている。中でもエバーメクチンは,メルク社との共同研究によりイベルメクチンの開発につながり,当初は家畜用薬として発売された後,現在はオンコ...

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