医学界新聞

2014.07.14

第26回矢数医史学賞に
『日本近現代医学人名事典1868-2011』


受賞記念スピーチを行う泉孝英氏
 『日本近現代医学人名事典1868-2011』(京大名誉教授・泉孝英氏編,発行・医学書院)が第26回矢数医史学賞を受賞し,第115回日本医史学会(2014年5月31日-6月1日,太宰府市)において,授賞式が行われた。同賞は故・矢数道明氏寄贈の基金により設けられ,医学の歴史研究における優れた業績に対して授与される。泉氏は,「60年前修学旅行で訪れて以来の太宰府で,感慨無量なものがあります。『他人の模倣はしない,他人が手を付けていない仕事をする』を基本として暮らしてきました」と話した。式に列席した同学会副理事長の坂井建雄氏(順大)は,「本事典は,明治以降の近代医学に携わった人たちの事跡を扱っている。世界最高レベルに達したわが国の医学が,多方面の多数の人たちによって育て支えられてきたことを知るのは実に感慨深い」と述べた。

 なお,同時に授賞式が行われた第20回日本医史学会学術奨励賞には,鈴木達彦,足立理絵子,並木隆雄,平崎能郎,花輪壽彦の『華岡青洲の春林軒膏薬と李靖十二辰陣』(日本医史学雑誌第59巻4号掲載)が選ばれた。

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