心房細動治療の最新動向
2014.05.19
心房細動治療の最新動向
井上博氏 |
高齢化社会の進行とともに増加する心房細動の治療の在り方
心房細動の管理は(1)不整脈の管理,(2)基礎疾患・誘因への対応,(3)塞栓症リスク評価の3本の柱から成る。
(1)不整脈の管理は,主に心拍数調節(レート治療)と洞調律化(リズム治療)に分けられる。井上氏は,薬剤を用いるレート治療とリズム治療では心・血管イベントの発生率に差が見られず,発作性心房細動治療の忍容性という観点においてのみリズム治療が勝ると報告。また,持続性心房細動に対しては抗不整脈薬による治療では抑制効果に限界があるとの見解を示した。一方で,80%を超す根治率が得られるカテーテル・アブレーションに関しても侵襲的治療である,合併症があるなどの課題を挙げ,長期予後に関して薬物治療との比較検証が必要と結論付けた。
(2)基礎疾患・誘因への対応とし...
この記事はログインすると全文を読むことができます。
医学書院IDをお持ちでない方は医学書院IDを取得(無料)ください。
いま話題の記事
-
医学界新聞プラス
[第1回]心エコーレポートの見方をざっくり教えてください
『循環器病棟の業務が全然わからないので、うし先生に聞いてみた。』より連載 2024.04.26
-
対談・座談会 2025.06.10
-
#SNS時代の医療機関サバイブ 鍵を握る広報戦略にどう向き合うべきか
鍵を握る広報戦略にどう向き合うべきか対談・座談会 2025.06.10
-
医学界新聞プラス
[第2回]アセトアミノフェン経口製剤(カロナールⓇ)は 空腹時に服薬することが可能か?
『医薬品情報のひきだし』より連載 2022.08.05
-
医学界新聞プラス
[第1回]ビタミンB1は救急外来でいつ,誰に,どれだけ投与するのか?
『救急外来,ここだけの話』より連載 2021.06.25
最新の記事
-
#SNS時代の医療機関サバイブ 鍵を握る広報戦略にどう向き合うべきか
鍵を握る広報戦略にどう向き合うべきか対談・座談会 2025.06.10
-
対談・座談会 2025.06.10
-
Sweet Memories
うまくいかない日々も,きっと未来につながっている寄稿 2025.06.10
-
寄稿 2025.06.10
-
複雑化する循環器疾患患者の精神的ケアに欠かせないサイコカーディオロジーの視点
寄稿 2025.06.10
開く
医学書院IDの登録設定により、
更新通知をメールで受け取れます。