医学界新聞

2011.09.26

「日本在宅看護学会」が設立される


川村佐和子理事長
 「日本在宅看護学会」設立総会が,7月16日に慶大三田キャンパス北ホール(東京都港区)にて開催された。総会では,全国より集まった約160人の参加者のもと,「日本在宅看護学会(Japan Academy of Nursing for Home Care)」設立の承認,学会理事等の役員の選出が行われた。初代理事長は川村佐和子氏(聖隷クリストファー大)が務め,第1回学術集会・総会は,本年12月11日(土),東京(会場未定)にて開催される。

◆中長期的視点に立って,在宅看護の在り方が模索される
 総会後に行われた基調講演「2025年の在宅看護の姿をデザインしよう!」では川村氏が登壇。訪問看護への社会的需要に対し,提供量の充足および質の向上を図ることが喫緊の課題であるとし,「在宅看護学」を確立していく必要性を訴えた。「街(社会)に住む人々全員と手を組み,健康な生活の貴重な担い手として街に根を張っている姿」を2025年の在宅看護の理想の姿として掲げ,講演を締めくくった。

 基調講演を受けて行われたシンポジウム「これからの訪問看護サービスの創出――社会共通資本としての訪問看護の行方」(座長=慶大・小池智子氏,訪問看護ステーションけせら・阿部智子氏)では,在宅看護の中長期的な課題について議論された。

 最初に登壇した本田彰子氏(東...

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