医学界新聞

2010.07.19

第3回日本看護倫理学会開催


長谷川美栄子氏
 第3回日本看護倫理学会が6月12日,長谷川美栄子会長(東札幌病院)のもと,かでる2・7(札幌市)にて開催された。本紙では,シンポジウム「ケアの質を高める倫理的実践をめざして」のもようを報告する。

 冒頭で座長の濱口恵子氏(癌研有明病院)は,「患者さんの価値観を大事にするためには,看護師としての自分の価値観が問われる」と指摘。倫理的感受性を個人の力量の問題にするのではなく,教育支援によって育むことが望まれるとして,今大会のテーマ「倫理的な組織文化の創造」に沿って本シンポジウムのねらいを語った。

 基礎教育の立場からは長尾式子氏(神戸大大学院)が,倫理的な看護実践をケアの質向上につなげるためには基礎教育から臨床に至るまでの継続的な働きかけが必要であると強調。特に臨地実習は重要であり,学生はもちろんのこと,多忙な看護師が実践を内省する際にも役立っていると報告した。

 「困難に出合ったとき,立ち止まり,話し合っていますか?」。大串祐美子氏(東札幌病院...

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