「こころの健康政策構想会議」発足
2010.05.24
こころの健康政策構想会議が発足
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会議のもよう |
第2回の会議では主にうつ・自殺対策が話し合われた。まず自殺未遂の当事者から,早期のサポート・カウンセリングの必要性が訴えられた。次に河西千秋氏(横市大)が,同大救命救急センターにおける自殺未遂者への全例介入について報告し,良質な精神保健・福祉モデルの導入が,自殺予防に効果的であると話した。勝又陽太郎氏(国立精神・神経医療研究センター)は,自殺既遂者の事例から年齢別にその特徴・問題点を分析。中高年の自殺の背景としてアルコール依存による借金等の社会的問題などを指摘した。日本司法書士会連合会からは木下浩氏が,多重債務・過払いなど経済苦による自殺の予防・遺族救済について報告。うつ病に関しては,社会復帰をめざす当事者から「ちょっとした作業に取り組めたり日中を過ごせる場所があれば」との声が聞かれた。最後に大野裕氏(慶大)がセッションを総括し,自殺予防について死亡診断書の活用などデータ面での環境整備と地域での精神障害者支援の必要性を提言し,うつ病の対策としては治療ガイドラインの策定と薬物療法のアドヒアランスの充実,そして認知行動療法の均てん化を喫緊の課題とした。
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