患者の立場から,改めて医学教育を考える(佐伯晴子)
寄稿
2010.02.08
【視点】
患者の立場から,改めて医学教育を考える
佐伯晴子(東京SP研究会代表)
私が本紙で「あなたの患者になりたい」を連載して10年が過ぎた。患者は医療者の些細な言葉や態度で不安になり,専門用語と早口の説明では理解と納得はできず,信頼に至らない。患者とのコミュニケーションを改善し信頼を築くには,論理も言語も感覚も価値観も違う異文化だと割り切り,患者の声を聴き,感じ方に触れることが必要だと書いた。これが,わが国の医学教育現場に医療の受け手が模擬患者として参加した背景である。話しやすくわかりやすい対話能力と,人として向き合う態度を持つ医療者の出現を切望していた一般市民は,医療界が外部の人間,社会の目を入れる画期的なことと歓迎し,この「新しい」医学教育に参画することで医療者が変わり,患者が個人として尊重される「患者中心の医療」を実現できるよう...
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