医学界新聞

2009.12.14

第5回日本移植・再生医療看護学会開催


添田英津子会長
 第5回日本移植・再生医療看護学会が10月3日,慶大・北里講堂(東京都新宿区)にて添田英津子会長(慶大病院)のもと開催された。「生命ときずな,臨床からのソフト・サイエンス」をテーマとした今回は,本年臓器移植法改正が衆参両議院で可決されたことなどを受け,今後必要となる看護師の役割などが議論された。

 会長講演「移植医療と看護の役割Up-to-date」では添田氏が,海外も含めた臓器移植をめぐるこれまでの経緯を解説。まず,臓器移植法改正のきっかけともなった,2008年5月の国際移植学会による「臓器取引と移植ツーリズムに関するイスタンブール宣言」を紹介。これにより,これまで海外渡航移植に頼っていたわが国で,国内での臓器移植の推進を望む声が高まることとなったと述べた。

 次に,生体肝移植の適応として1996年に提示された“ミラノ基準”に言及。逸脱例のなかにも良好な予後を期待できる症例があることが近年明らかになってきたことから,新たな適応基準の見直しについての議論も高まっている。このような流れのなかで,複数の臓器移植を同時に行うコンバインド移植,腹壁を含めた臓器移植などが学会等で注目を集...

この記事はログインすると全文を読むことができます。
医学書院IDをお持ちでない方は医学書院IDを取得(無料)ください。

開く

医学書院IDの登録設定により、
更新通知をメールで受け取れます。

医学界新聞公式SNS

  • Facebook