医学界新聞

2008.07.28



第42回日本作業療法学会開催


 第42回日本作業療法学会が6月20-22日,長尾哲男会長(長崎大;写真)のもと,長崎市・長崎ブリックホールにて開催された。テーマを「生活文化の創造と伝承」とした今回は,作業療法領域の新しい変化への“主体的な対応と創造”の理念のもと,世界の作業療法の現在を知るWFOT(世界作業療法士連盟)シンポジウムをはじめ,多彩なプログラムが企画された。

生活の背景にある文化を見て,作業療法を創出する

 学会長講演で長尾氏は,作業療法士が役割を果たすためには,生活の背景となる文化への視座が不可欠と強調した。トイレタリー機器,電気炊飯釜,テレビなど,生活スタイルを変える直接的な引き金は,メーカーによる新製品開発である。これらに対しては当然,作業療法士として常にアンテナを立てておかねばならない。しかし,それだけでよいのだろうか。氏は衛生観や家事労働観の変遷を例に挙げ,文化に論及した。そして,生活援助サービスの選択肢を創出するのが作...

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