2007年度保助看国家試験合格者発表
2008.04.21
2007年度保助看国家試験合格者発表
保健師合格者が2年連続1万人を突破
助産と看護は例年なみの合格率を維持
厚労省は3月25日,2007年度の第94回保健師国家試験,第91回助産師国家試験および第97回看護師国家試験の合格者を発表した。
合格率は保健師91.1%,助産師98.1%,看護師90.3%。保健師の合格率は前回(99.0%)から下降したが,助産師,看護師はともに例年なみの合格率で推移した(表)。「正答肢が存在しない」「複数の正解がある」などの理由で採点除外等の扱いとなった問題は,保助看でそれぞれ1問ずつであった。
| 表 保助看国試合格者数・合格率の推移 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学校区分による合格者状況をこちらに示す。前回の看護師国家試験から高校・高校専攻科5年一貫看護師養成課程に在籍する看護学生による受験が始まっており,2830人中2541人が合格した。新卒者の合格率は93.2%(前回92.2%)と,今回も高い合格率であった。また,3年目を迎える2年課程通信制においては,4063人中3285人が合格した。受験者数も前々回628人,前回2805人と,年々増加傾向にある。2008年4月には,宮城県と石川県に新たに2校が開設し,合わせて22校となった。
発表会場の1つである東京・厚労省講堂には,受験者・学校関係者らがつめかけ,発表の14時になると,あちこちで歓声が上がった。看護師国家試験の受験者,学校関係者からは,「問題傾向や難易度には大きな変化はなかったが,実践力を問う問題が多かった」などの声が聞かれ,より臨床に即した出題が重視されたことがうかがえた。
改定出題基準適用は2009年度の見込み
国家試験の出題基準は,医療の実情等,看護を取り巻く現状を踏まえ,おおむね4年ごとに見直されている。昨年10月より保健師助産師看護師国家試験制度改善部会において審議が開始され,報告書が2008年3月24日に出された。
改善すべき出題基準事項として,看護師国家試験では,必修問題を現行の総問題数240問の範囲内で,現在の30問から20問増やし,合計50問程度とすべきであることが挙げられた。看護師として不適格な者を選別する方法の1つとして検討されていた禁忌肢については導入が見送られたが,「患者等の生命を直接脅かす行為」,「触法行為」および「非倫理的な行為」を問う問題の出題を強化するとされた。
なお保健師・助産師国家試験において検討されていた必修問題の導入については見送られた。
これら改定出題基準の適用は,2009年度の第96回保健師国家試験,第93回助産師国家試験および第99回看護師国家試験からの導入が見込まれる。
| 2007年度保助看国試の合格基準 | |
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出題形式の改善も検討――2008年度の適用か
本報告書は保健師助産師看護師国家試験に共通した事項として,出題形式の改善およびプール制の推進など,試験問題の難易度を安定させる取り組みについても言及している。
出題形式としてこれまで採用されていた「選択肢のうち2つを組み合わせた4つの解答コードから1つを選ぶ形式」では,確実な知識がなくても正解できるとの指摘があることから,「複数の選択肢から2つの正解肢を選ぶ形式」の導入の検討が挙げられた。また,判断の内容を問う問題形式や,多数の選択肢群を複数の問題で共用する解答形式など,多様な出題形式を導入していくことが望ましいとされた。状況設定問題においては,応用力を問うために,複数の試験科目にまたがった出題も可能とすべき,などの意見も出された。
これらの出題形式等の改善は,...
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