医学界新聞

2008.02.25



キング博士を偲ぶ

 2007年12月24日,わが国の看護界でも著名なアメリカの看護理論家の一人,アイモジーン・キング博士が逝去された。友人との食事中に起きた突然の出来事であった。趣味のゴルフを楽しみつつ,キング看護理論の発展に情熱を注ぐ日々を過ごされていた。享年84歳。

 キング博士は『キング看護理論』(医学書院)の著者として知られ,日本にも何度が来日され,なかでも1991年5月には日本で初めて開かれた「国際看護理論家会議」に,M.ロジャース,H.ペプロウ,R.パースィらとともに来日している。

 キング博士の理論は,日本の看護教育界に多くの影響を与えた。『看護理論家とその業績 第3版』(医学書院)では「概念モデルと大理論」の章で,オレム,ロジャース,ロイとともに,グランドセオリーの理論家として紹介されている。

 フロリダのセント・ピート・ビーチにあるセント・ジョン・カソリック教会において行われた追悼ミサには『キング看護理論』の訳者・杉森みど里氏(群馬県民健康科学大学長)をはじめ多くの看護関係者が参列した。また,追悼ミサにおいては,キング博士の看護職としての長年にわたるさまざまな貢献を讃える悼辞が捧げられた。

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