医学界新聞


学生の政策が産科医不足を救う!?

2007.10.29

 

学生の政策が産科医不足を救う!?

模擬政策立案コンテスト「GEIL2007」開催


 全国から集まったさまざまな学部の学生たちによる模擬政策立案コンテスト「GEIL2007」の決勝プレゼンテーションが,さる9月18日,東京都新宿区立角筈区民ホールにおいて開催された。本年度のテーマは医療政策。初対面の5人が1チームとなり,医療現場の見学,行政や医療関係者の講義を通じて,8泊9日の合宿形式で政策を練り上げていく。

助産師の活用・復職支援を

 参加した20チームの中から最優秀賞に選ばれたのは,チーム「Creative Change」による「産科現場における助産師の活用・復職支援」。今問題となっている産婦人科医不足の改善策として,中核病院を中心とした助産師派遣制度の確立と,教育研修による潜在助産師の復職支援を提案した。その背景には,わが国での出産の95%は助産師単独で対応できる自然分娩であることがある。もちろん,リスクに応じてスムーズに助産師と医師が協力し合える連携体制の強化も政策案として盛り込まれた。

 決勝での審査を務めたのは池上直己氏(慶大),河北博文氏(河北総合病院),南淵明宏氏(大和成和病院),堀江正弘氏(政策研究大学院大)。審査員全員一致で選んだ本政策案について堀江氏は「問題設定と,それに対するアプローチがわかりやすく,考え方も非常にインプレッシブ」と評価した。授賞式で,同チームの乾裕美さんは「互いに価値観が違い,議論がなかなかまとまらなかったが,だからこそこういう結果が得られた。これからも,何ごとにも妥協せずにやっていきたい」と壇上で語った。