医学界新聞

2007.07.30

 

「作業療法就労支援研究会」第1回旗揚げ開催


 会期中の6月23日,第1回作業療法就労支援研究会(代表=首都大学東京・菊池恵美子氏,顧問=帝京平成大・寺山久美子氏)が開催された。

 2005年に障害者雇用促進法が改正され,2006年から障害者自立支援法が全面施行になるなど,職業リハビリテーションに関連する諸制度の変革が続いている。そうした状況の中で,従来から作業療法士は対象者の職業に直結した作業療法を提供している。障害者の就労支援に関する業務を得意とすること,養成校で就労支援に直結するカリキュラムを持つ作業療法の強みを生かす取り組みであることから,身体障害,精神障害,発達障害などの専門領域にとらわれることなく,幅広い参加の呼びかけがなされている。

 本会では,まず代表である菊池氏による趣旨説明で,すべての職業的障害のある人々を対象として発足した会であることが強調された。

 木村伊津子氏(社会就労支援センターワークショップ八代)による基調講演では,就労することが対象者に多大な好影響を及ぼすことの意義と,一方,作業療法士自身の進路としては,医療職と福祉職で待遇に格差があるという問題の提起と,その漸進的な解決への模索が語られた。

 その他,本会発起人による所信表明として,副代表の酒井ひとみ氏(YMCA米子医療福祉専門学校),梶直美氏(?アドバンテッジリスクマネジメント),楜澤直美氏(川崎市リハビリテーション医療センター),野々垣睦美氏(クラブハウスすてっぷなな),深川明世氏(東京労災病院),中村俊彦氏(常葉学園医療専門学校),峰野和仁氏(復泉会くるみ共同作業所)より,挨拶とそれぞれの施設での取り組みが紹介された。

 なお,今後の活動はウェブを中心にオンライン上でも行われる予定で,ホームページの開設を準備中である。

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