慢性看護の知の体系化をめざして(野並葉子)
寄稿
2007.06.25
【視点】
慢性看護の知の体系化をめざして
野並葉子(日本慢性看護学会理事長,兵庫県立大学教授(成人看護学))変動の社会にあって,慢性状態にかかわる健康問題は,ますます複雑さを増している。人々の暮らしは,物質の豊かさ,情報の豊かさとともにさまざまな犠牲のもとに成り立っていると言えるだろう。ITの発達は,情報量を莫大に増加させ,人々のコミュニケーションの形態を変え,家族の形態を変え,社会の形態を変え,新たなネットワーク社会を創出してきている。それらの社会と人々の暮らしの変化は,人の心身の健康問題に待ったが効かないスピードで影響を現してきている。
慢性看護学の領域は,看護学の歴史の中で古くから看護が大事にしてきた「人の苦悩をケアする」ことを教授し,研究してきた。今の時代だか...
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